OUR STORY

Quality, not quantity

愛する酒を自ら醸すことで、
フランスの地に、ヨーロッパに、そして世界に、
日本のこの美しくも儚い飲み物を嗜む文化を伝えたい。

私たち水の辺酒造は、日本で醸される素晴らしいお酒に比肩するものを目標に、

ここフランス・ボルドーの地において酒を醸します。

代表の織田は東京都出身。

高校でアイルランドに移住し、イギリスを経て、学生時代に憧れた赤ワインをきっかけに、

ボルドーでマーケティング職に就きました。

その間、様々な刺激や影響をきっかけに

織田の心はワインから日本酒へと広がっていきます。

ワインを端緒にしたボルドーと織田のご縁は、

その後、思わぬかたちで新たな可能性を見出します。

織田がワイン会社に勤めていた時代。

IWCのアワードディナーで実に美味しいチャンピオンサケと出逢い、

彼の心は無意識のうちに日本酒へとシフトしていきました。

そんな折、2019年に結婚。

今まで料理研究家として日本で名を馳せていた妻もボルドーへと移り住み、

日本の食文化を伝えたい、その気持ちを一歩前へ進めようと

地元のマルシェでおにぎり屋さんを始めました。 

それは代表の大いなる刺激となり、

本物を皆に感じてもらいたい、その気持ちが日に日に増していきました。

日本酒を、それを嗜む文化を広めたい。

そんな折、織田は旧友の山崎と再会します。

盃を交わすうちに、同じ志をもつことを理解した二人は、

自らの手で造ってみることを決意します。

1990年代、2000年代をヨーロッパで過ごした代表の目には

賛否両論、エキセントリックなカリフォルニアロールが、

契機としての可能性に満ちているように映っていました。

日本の食文化を気に入った人は日本に行く、そして

そこで出会う本物に魅了される。

酒も必ず同じような道をたどるだろう。

人々は酒が極東の度数の高い蒸留酒という思い違いから抜け出し、

普通酒や熱燗を口にし、

この先さらに洗練された純米や純米吟醸といった酒を求めるようになる。

 

100年以上の時を経て、今まさに

北米、オセアニア等のワインがボルドー、ブルゴーニュの横に並ぶように、

酒もいつか灘、伏見、新潟の横にボルドー産が並ぶ日が来る。

そう信じて、私たちは進みます。